お疲れ様です。
ていたく(@teitaku_garden)です。
今回は日本の配当成長株銘柄として『MCJ(6670)』について検討していきます。
”配当成長株”は、現在の配当利回りがイマイチでも将来の企業成長(株価上昇+増配)に期待する銘柄のことです。(私の勝手な解釈なのでその点はご了承ください)
*本記事に特定銘柄の購入を推奨する意図はありません。
MCJ(6670)
企業概要
MCJは、PCブランド「マウスコンピュータ」を傘下に持つパソコン関連機器メーカーです。パソコン本体の開発,製造,販売及び、周辺機器(PCパーツ、モニタなど)の販売が主な収益源です。
MCJ全体の売上高は1741億円です。(*2021年3月期)
主要子会社の売上構成比率の内訳としては
主要子会社 | 主な事業 | 売上構成比率 |
マウスコンピュータ | PC製造販売 等 | 約32% |
ユニットコム | PCパーツ販売 等 | 約27% |
テックウインド | 周辺機器等 卸売販売 | 約22% |
iiyama | 欧州向けモニタ販売 | 約16% |
その他 | 修理サポート、エンタメ 等 | 約3% |
テレビCMで有名な「マウスコンピュータ」としての売上高は全体の1/3程度です。
株価情報【2021年6月16日時点】
2021年6月16日時点の週足チャートは下記になります。

テクニカル分析的には
週足MACDはシグナルを上抜け良好。(日足MACDは微妙)
週足RSIは75で買われ過ぎ感あり。
短期的には調整局面を迎える可能性があります。
長期的には52週移動平均線をサポートラインに上昇している印象です。
PBR:2.14倍
利回り:2.72%
時価総額:1144億円
決算情報【2021年6月16日時点】
続いて決算情報の推移を見ていきます。
個人的な投資方針(配当成長株の場合)はこちらです。参考程度に見てください。
・EPSの推移(増加傾向か?)
・ROEが10%前後かそれ以上
・配当利回りが2.5%以上
・自己資本比率が40%以上(業種による)
・ビジネスモデルは今後も伸びそうか?
*下記 決算情報は『IR BANK』より引用しています。
売上高、営業利益(率)

売上高は2015年以降は順調に右肩上がりで推移しています。売上高の増加に伴い営業利益(率)も上昇しています。売上高及び営業利益(率)ともに力強く成長している印象です。
特に営業利益率は直近10年で2.96% ⇒ 9.05%に改善しています。
ただ2022年3月期の予想売上高は減少する見込みです。「コロナ特需の反動」、「原材料調達リスク(半導体不足など)」「新たに適用される会計基準変更の影響」などを加味して保守的に想定されているとのこと。
期末の決算発表を注視する必要があります。
EPS、ROE

EPSは2013年以降 右肩上がりで増加率は毎年二桁を超えています。素晴らしいですね。
ROEも年々改善傾向で直近では19%程度になっています。◎
自己資本比率、営業CF

自己資本比率は年々改善傾向で直近は50%を超えています。財務状況は安心できる水準ですね。
営業CFは2012年~2013年の2年間はマイナスに転じています。本来は全期間でプラス域になることが理想ですが、一時的なマイナスであれば許容範囲です。
配当金、配当性向

1株配当金は2013年以降、8年間は毎年増配が続いています。
2022年3月期は減収予想に伴い配当金も減配予定です。
【今期予想配当金 30.52円(0.48円減配予想)】
配当性向は30%以下でまだまだ増配余力はあります。
個人的には期末あたりに配当金の修正が入り、前期と同等もしくは増配のお知らせを出してくれることを期待しています。(楽観的)
結論
MCJは結論として・・・
投資判断は「優」ですね。
*(優)(良)(可)3段階
その理由として、
①収益性が改善傾向(営業利益率が直近10年で2.96% ⇒ 9.05%)
②EPS右肩上がりで高ROE(直近ROE 19%over)
③業績成長に伴い増配に期待できる。(直近8年の増配実績、配当性向 30%以下)
懸念材料としては、
・営業キャッシュフローが一時的にマイナス域へ転落したこと(2012年~2013年)
・2022年3月期は減収&減配予想。
などが挙げられます。
個人的には2022年3月期の減収&減配予想は痛いですが、長期的に見れば伸びてくれる企業だと思っているので数年単位で決算の推移を見守りたいと考えています。
以上、参考になれば嬉しいです。
他の注目銘柄はこちらの記事で書いています。

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では では
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